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2017YZF-R1 試乗

 こないだの雨の日曜日に、やっとこさ現行YZF-R1に試乗してきました。
雨もそうだったのですがここ2、3日はひどい風邪っぴきで、家を出る昼近くまでずっとフトンの中。
帰ってきてからも熱がぶり返してしまい、まぁ、いろんな意味で印象的な一日でした。

 ○ YAMAHA 2017YZF-R1 試乗

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 〇 暁美ほむらでYZFを説明してみた01
 〇 気になる2015YZF-R1
 〇 アクマR1 について

 この日はプレストコーポレーションさんの試乗会だったものの、朝から降り止まない雨にさすがに人が来ず、
予約した走行時間にも私一人だけで、先導さんになんだか申し訳ない気持ちでいっぱいでしたよ(^^;)

 まぁ、YZF-R1といえば私が3台、足掛け15年ほど乗り続けた車種なのですが、現行型は意図的に避けてたんですよね。
以前の型と比較してもシート高が上がっているらしいので、ちょっと取り回しに自身の『足つき力』の限界を感じたのと、
何より値段が跳ね上がってしまったので、私にも、若い人たちにもおいそれと手を出せない領域に行ってしまっているので。

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 それ自体を悪いとは思っていません。
そういう『アクマR1』へと変貌を遂げるのが市場の要求だったのだろうし、
元々のR1の立ち位置は、後に発売されたR6が担うようになったのだと解釈していたので、
まぁ、そこそこに思い入れのあるブランドではあるものの、私にとってのR1はもう、
一歩離れた場所から眺めるポジションになったんだなぁ、と納得していたのですが、
せっかくの機会だし、一度試乗してみるのも悪くない。

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 ……そんな風に考えていたらこの通り、見事な雨と風邪と秋一番の低温デスヨ(^^;)

 因みに2017年型スーパーテネレZEもありました。さすがに何も変わっていないですね。
最近のヤマハはレースブルーとか言っちゃって、何でもかんでも青と黒ってイメージですが、
個人的にはもっと白や赤を使って欲しいなぁ。

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 そんなこんなで試乗が始まり、実際に跨ってみたのですが、
足つきのほうはXSR900に良く似ている。っていうのが私の印象でした。
別に全然低くないし、シート前端のクビレも大きくないですが、
爪先立ちでも親指の根元までしっかり接地する上、重心バランスの関係でグラリとこないので、
『良好』とは言わないものの、個人的には特に問題のないレベルです。
……まぁ、スーテネ乗ってる人間から見た話なんですけれどもね(^^;)
なのでまとめると、

↑ ○ 足つき辛い
    FJR1300AS、スーパーテネレ
    MT-09トレーサー、MVアグスタリヴァーレ、
    '09YZF-R1、T-MAX530
    YZF-R1、YZF-R6、XSR900
    MT-09、MVアグスタF3-800
    ・
    MT-07
↓ ○ 足つき楽

 こんな感じになるのかなぁ?と思います。
'09YZF-R1は数値上は現行YZF-R1よりもシートが低いのですが、重心が左右方向に広い印象があり、
少し傾けると結構グラッと来てオットット……って怖い瞬間があるんですよね。
 比較すれば現行YZF-R1は重心が中央かつ下寄りに集中した印象があって、
跨っていても両脚に感じる重量感、不安感は'09R1より断然少なく感じます。

 ハンドルを握ってみれば流石のレーシングな前傾ポジション。
R6と比べてどうだったのか?……といえばよく覚えていないのですが(^^;)、
まぁ、車体コンセプトがおおむね似ているのだから、姿勢も同じようなものだったと思います。
 剛性バランスの違いなんでしょうね。かなりDOGEZAチックなものの、'09YZF-R1同様、
この手のバイクに感じがちな『フロントタイヤに乗っている』前のめりな、
ステアリングステム付近のガチガチな剛性感は少なく、
それでいて'09R1ほどフロントの重心が高くないというか、
速度を上げていなくても接地感の手応えがハンドルにしっかりと伝わってくる。
なので駐車場やタイトな交差点等、低速での切り返しは現行R6や歴代R1に比べてもやり易いと思います。

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 そんなこんなで走り始めるのですが、スタートはもうジワリジワリとスロットルを開ける、完全な探り状態。
そりゃ、絶賛雨中の上でこのタイヤですからね(^^;)
モードは最も易しいDモード。
普段1200cc二気筒に乗っている身分からして走り始めは少し力量感が頼りないかな?とも感じましたが、
1000cc四気筒としては多分一般的ぐらい。それがクロスプレーン特有の濁りのない回転上昇で車速を上げてくれます。
この、まるでピストンの動きが透けて見えているかのような透明感!
一般型四気筒に感じる身震いするような低回転での振動を綺麗に打ち消しながら、
クリアで硬く頼もしい剛性感を与えてくれるエンジンの印象は、さながら硬質ガラスのコップのよう。

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それと対照的なのがMVアグスタF3-800の、木のコップみたいな軽くザラリとしたフィーリングで、
いやいや勿論そういう、多少人肌っぽいぬくもりを感じさせるガサツさこそが職人手製の、
スーパーカーの良いところなのでどちらが優劣といった話ではないのですが、
機械工による張り詰めた緊張感みたいな精度の良さを感じるR1のフィーリングは、
クロスプレーンクランク型エンジンの最たる個性なんじゃないかと思います。

 一旦走り出してしまえばミッションは本当に柔軟で、
一般市街地だったらそれこそ1速でも5速でも、好きなシフトにホールドしたまま走れてしまいます。
1速で普通に60km/h 巡航できますからね。
ただ例えば6000回転以上まわしていても、R6みたいには気持ちは高揚しないかな?
 バエーンという、誤解を恐れずに言えば後方排気TZR、3MAのそれに少し似た独特の排気音は、
YZF-R6等と比べれば『気分を盛り上げる』タイプではありませんが、
周りとは違う個性のあるバイクに乗ってるんだなぁ、と意識できる楽しい部分でもありますよね。

 それにしてもこのDモード、随分力強いな。
スロットルのモード切替はA~Dまであって、「雨なのでAモードは使わないほうが……」なんてお店のスタッフにも言われたのですが、
コレ、Dモードのままでも断然走る。
YZF-R6の場合はスロットルを開けると『回転がついてくる』イメージがありましたが、
その辺がYZF-R1の場合、開けると『トルクが湧き出てくる』印象で、
市街地のDモードでも、ちょっとヤンチャ心が芽生えてクイクイッとスロットルを開け閉めすると、
その都度グオオッ、グオオオッ!!とフロントを持ち上げられるような力量感に包まれます。
この軽量な車体と1000ccの排気量からくる瞬発力の塊みたいなフィーリングは600ccクラスにはない蠱惑的な魅力に溢れていて、
それだけでも十分『購入理由』となるぐらいの楽しさがありますね。

 そんなエンジンのパワーを試すのならばヤッパリ高速道路です。
結論から言うと、現行YZF-R1、速いわ。
ビィィィィンというかバェェェェンというか、多弦楽器を奏でるような音と共に速度計が跳ね上がってゆく感覚はさすが1000cc!
YZF-R6に試乗したときも思いましたが、ある領域からの加速の力量感は1000ccのほうが圧倒的です。
それがなんというかね、
R6が思いっきり高回転を維持してシフトアップで拾ってゆきながら空気を裂いて高速度の領域に持っていくところを、
R1はほとんど苦労なしで、『なんだったら1速のままでも』、
ちょっと伏せてカパッと開ければ、R6が綺麗につないで稼ぎ出した速度まで、フンフンフーンと達してしまう。
この余裕の差。R6だって、超高速域以外だったらおおむねR1と同じ領域まで、似たような性能で追えるのですが、
そのときの出力制御的余裕の差は悔しいかな、圧倒的です。
もうR1なら、1速だろうが6速だろうが、20km/h だろうが100km/h だろうが、
いつでも思いついたときにカパリとスロットルを開けさえすれば即座にドン!と後ろから蹴たぐられるような衝撃で一気に速度が乗る。

 そんな、どこをとっても素晴らしい!としか言いようのない現行YZF-R1も、
唯一といっていいであろう致命的な欠点があります。
……まぁ、燃費ですね。

燃費の件は私も他の企画ページで散々やってきましたが要するに、
個人的実測で18km/h 程度走った2008年以前の1000cc四気筒とは置かれている環境がまるで違い、
排ガス規制が強まるに従って同クラスの燃費は悪化の一途を辿るのはもはや明白なのだから、
1000ccスポーツのエンジン特性をハシャイで楽しもうと思ったら、燃費は間違いなくあきらめなければならない
って辺りは真理なんじゃないかと思います。
1000ccを突発的なパワーオンとか堪能しながら街中や峠道を走るのは本当に楽しいんですよ。
でも、それやると燃費はメーターの積算燃費でおおよそ10km/h ぐらい。
その上でタンク容量も大きくはないので、燃費を見ても航続距離を考えてもスーテネの半分ぐらいになっちゃいます。

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 例えば高速道路なんかでも350km以上とかになると、気合入れてビィァェェェェン!!って突っ走っても、
ペースを守って走ったスーテネにガスチャージのタイミングで抜かれてしまうかも知れない。
勿論、このバイクが長距離移動にメリットがあるバイクだと考えて選ぶ人はいないと思いますが、
そういうランニングコストの面を見るのは、
外野が訳知り顔で嘯く以上に実際買って何年もローンを払い続ける本人には重要になる事柄だとも思うので、
もうそろそろ、『省燃費モード』みたいなのの導入も真剣に視野に入れたほうがいいんじゃないかなぁ?とは思いました。


 惚れ込みそうな圧倒的高性能を見せ付けるYZF-R1試乗に関するR6との選択分けやその他まとめは次の更新で。

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 ○ YAMAHA 2017YZF-R1 試乗01
 ○ YAMAHA 2017YZF-R1 試乗02


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